Everything's Gone Green

感想などです

9/9の日記

朝からリングフィットアドベンチャー。現在ステージ10。このゲームには四天王みたいな敵(以前は味方だったけど)が出てくるのだが、他の3人はアッシリーナ、ジョー・ワン、フッキンリーと体の部位からとった名前が付いているのに、最後の1人だけ「オババ」なのはいいんだろうか。オババだけおざなりすぎないか。

 

そのあとは少し仕事をしながら本を読んだりする。引き続き江川紹子のオウム本。読みながら、「このところ考えている『複雑で理不尽でつまらない状況にいかに耐えるか』って、要は『終わりなき日常を生きろ』なのでは……?」と思い、宮台真司の本も買う。まさか2021年になって、オウムの本を色々買うことになるとは思わなかった。

 

午後からは所用で病院。混んでいて思ったより時間がかかる。戻ってきて昼食(大戸屋の生姜焼き定食)を食べて、仕事を再開したらもう16時。急いでやろうとするものの、相変わらずやる気が出ず、ついダラダラとやってしまう。大変良くない。

 

夕食はワイフが作った焼き鳥と炊き込みご飯、およびキャベツ、きゅうりに塩を振ったものなど。焼き鳥はタレに若干量のすりおろしにんにくを入れるのがコツなのだそうで、たしかに美味しい。タレがあまったので厚揚げか何かにつけて焼いても美味しそう。しかし窓から羽蟻が大量に入ってきて閉口する。地元でも秋口になると羽蟻が大量発生する日があり、そういう時はもうテーブルが羽蟻で埋まるくらいになってしまっていたが、よもや今住んでいる家の近くでもそういうことがあるとは思わなかった。気持ちのいい涼しさだったので窓を開けていたかったけど、仕方がないのでエアコンに切り替え、コロコロを持って羽蟻を追い回す。ネバネバした紙を使って自分たちを貼り付けて殺そうとするなんて、羽蟻からすればほとんど『進撃の巨人』の巨人のような行動に見えているのではないかと思う。

 

その後、飯を食いながら映画『刑務所の中』を改めて見る。そういえばこの映画、受刑者の中に松重豊がいたのだった。松重豊雑居房の面々が飯を食う際にお誕生日席に座っており、彼の食べっぷりだけが正面から撮られる。松重豊が演じている受刑者は早食いが得意で、同じ房の受刑者から「早いなあ」と感心される。確かにそれも納得の食べっぷりである。もとより食事が異常にうまそうに撮れている映画ではあるのだが、それが松重豊の食べ方でより強烈に印象づけられているのではないか。『孤独のグルメ』の井之頭五郎役に松重豊をキャスティングした人物は、おそらく『刑務所の中』を念頭に置いていたのだろう。キモくなく純粋にうまそうに飯をバクバク食べるというのは、中年男性にとっては相当な美点である。松重豊という人の稀有な才能に改めて感じ入る。あと改めて見ると、この映画に出てくるガンマニアの皆さんの言動は相当リアルだった。おれもいきなりリボルバーを渡されたら、とりあえずシリンダーをスイングアウトさせてバレルの中を見ちゃうと思う。

 

孤独のグルメ』のことを思い出したので、寝る前に久住昌之のエッセイ『食い意地クン』をちょっとだけ読む。この人の書いた本の中で一番好きかもしれない。とにかく色々な食い物について「こういうシチュエーションでこうやって食うのがおれは好き」ということが書いてあるだけの本なのだけど、異常に納得がいく。しかし久住さんの関西人嫌いはけっこう筋金入りで、タモリの名古屋いじり並みだと思うのだけど、あまり話題にならないのはなぜなのだろうか。