9/14の日記
起床。やはり全く頭がはっきりせず。体調著しく悪い。昼まで寝てしまう。
本当は1日寝ていたいけど、イヤイヤ起きて昼飯。そばを食べたかったけど店が混んでいたので、おざなりにラーメンを食べる。しかし、なんで関西にはいわゆる「天玉そば」を置いている店が少ないのだろうか。かき揚げ自体がそもそもあまり食べられていない気がする。富士そばが恋しい。
帰ってきて仕事……のはずだったんだけど、やる気がちっとも出ず、進まない。このままではまずい。
夕方になってインスタグラムの使い方、仕組みを唐突に理解する。なるほど、このSNSはアカウントをフォローするのではなく、トピックをフォローするものなのか……。トランスフォーマーやら1インチフィギュアやらというトピックを検索してフォローしまくったら国内外問わずオモチャや兵隊の画像しか流れてこなくなり、こうやって使うものだったのか……と感じ入る。こんなことをしている場合ではないのだけど、オモチャの画像を見まくっているうちに多少元気が出る。
夕食は湯豆腐と、牛肉とごぼうの煮付け、その他。湯豆腐が久しぶりすぎてばくばく食べる。湯豆腐なら本当にいくらでも食える。
食ったら眠くなったので就寝。最近は「HUNTER×HUNTER」を読んでいる。ハンター試験、長いな……と思う。ハンターになった後のメリットに対して「試験中にシリアルキラーと遭遇して死ぬこともある」みたいなデメリットが釣り合ってないんじゃないだろうか。
9/13の日記
起床。やはり今日も頭にぼんやりと霞がかかったような状態。無理やり2日ぶりにリングフィットアドベンチャーをやるもちっとも身が入らず、ステージ10のドラゴを10分ちょっとで倒したところで終了。
これはもうどうしてもココイチのカレーを食べないとダメだ!と思い、わざわざ電車で2駅離れたところにあるココイチに行く。電車でココイチに行くというのもどうなんだという気がするが、なんせおれの家の近所にはカレー屋らしいカレー屋がない。あるのは近所の居酒屋がランチの時に片手間で出しているカレーか、吉野家のカレー、もしくはサイゼのカレーか喫茶店のカレーといった程度であり、この中でマシなのはサイゼカレーくらい。さらにいえば、今日は「どうしてもココイチの、あの全てのトッピングを受け入れるやんわりとしたカレーでなくてはダメだ」という日だ。ということで、体調がイマイチなのにわざわざ電車に乗ってココイチまで行く。なんなんだろうか。
「ココイチでなくてはダメだ!」という日でも、正直一番盛り上がるのは店に到着してメニューを開くまでである。なんかトンカツとか、そういう揚げ物が乗っかってるカレーを食う気にもならないし、さりとて野菜メインというのも……と色々考えた末、いつも食っている「ビーフカレー2辛にきのことスクランブルエッグをトッピングしたもの」に落ち着く。わざわざ電車に乗ってまで、毎回ココイチで食っているものを食わなくても……と自分でも思うが、さりとて妙案があるでもなし。出てくるまで待って黙って食べる。味は期待通りである。よくもまあ、ここまで中庸そのものな食べ物を作れるものだと毎回感心する。
帰って仕事。仕事をしようとすると頭がぼんやりして眠くなり、到底やる気にならないが、とにかく1文字づつ書いていく。こうなってくるともはや自分でも、自分の書いている原稿が面白いのかどうなのかよくわからない。「おそらく面白いはず……多分……」という感じで、ヒイヒイ言いながら書いて送ってしまう。終わった頃にはフラフラである。
その後夕食。ワイフ作のナスの煮浸しが出て、それ以外は昨日買ってきた豚まんの余りなどを食べる。とにかく頭がボンヤリするので、内容のあるものが見られない。そういう時に地上波の無内容さはありがたく、『鶴瓶の家族に乾杯』をつい見てしまう。鶴瓶が北島康介と一緒に奥多摩に行っている。ロケなのに大雨が降っており、それなのに現地のおっさんなどと相合傘みたいな状態で並んで喋らなくてはならないから、傘からはみ出た鶴瓶の左半身がビチョビチョに濡れている。おまけに湿気がすごいのか鶴瓶のメガネも撮影しているカメラのレンズも凄まじく曇っており、なんだかベトナム戦争のようなことになっていた。こんなにすごい番組だったっけ……。
とにかくここ数日猛烈に眠たいので、飯を食ったらすぐに寝てしまう。寝るのならいくらでも寝られる。2日ほど完全に何もせず寝続ける日を作りたいのだけど、なかなか難しい。
9/12の日記
あらかじめ「この2日間は休もう」と決めていたので、起きたところで出かけることに。昼飯にカレーを食い、探していたオモチャを見つけることができたので概ねよかった。しかし出歩いてもあらゆるジャンルの飲み屋が閉まっていて、シャッターが下りた店先を見るだけで暗い気持ちになる。
お土産に買ってきた豚まんと焼売、唐揚げと家にあったサラダや煮つけの残りなどで夕食。関西の豚まん文化はよその地域にはないもので、確かに店によって味が違って面白い。この日はベタに551。食べながらブラッド・ピットの「ウォー・マシーン」を見る。ブラピが演じているのはスタンリー・マクリスタルをモデルにした役なのだそうだけど、演技は完全に抜いている時のブラピというか、ほぼ『イングロリアス・バスターズ』のアルド・レイン中尉である。米軍はそもそも非常に無理のある戦争をやっているのだ、という点を不条理ギャグみたいな描写(おそらく強調はされているけど実話なのだと思う)とセットで説明してくれる。
映画が悪かったわけではないと思うけど、強烈な眠気に襲われたので22時半ごろには布団に入り、このところずっと読んでいる『進撃の巨人』を最終巻まで読む。なるほどこういうオチか……と納得しつつ就寝。
9/11の日記
朝からひどい頭痛。身動きできず、結局昼まで寝てしまう。寝るのならいくらでもできる。起きてもずっと頭に靄がかかっているような感じで到底仕事ができそうになく、急遽休みにする。原因不明。ストレスだろうか。
14時ごろにようやく外出できそうな感じになったので、吉野家で牛丼を食べてから電車に乗って銭湯へ行く。道中モルカーのガチャガチャを発見、試しに回したらほぼダブらずにコンプリートできてしまった。今日の運はここで使い果たしたと思う。
銭湯はとてもよかった。あまりによすぎて外気浴用のイスで寝てしまう。いくらでも寝られる。
帰って夕食。ワイフ作のペンネと大根のサラダなど。食べながら配信が始まっていた「ミッドサマー」を見る。執拗に映る死体や役者の表情、マジなのかギャグなのかスレスレの演出など、アリ・アスターの映画には諫山創の漫画に近いノリがあると思う。今度「進撃の巨人」の映画を撮るなら、前回のことは全て忘れた上で、アリ・アスターを監督に起用してほしい。多分とても面白いものが撮れると思う。
疲れたのでその後すぐ寝る。本当にいくらでも寝られて、我ながら驚く。
9/10の日記
朝からリングフィットアドベンチャー。いつも通り。オババの弟子だというスーパーキッズとゲームジムで戦う。
昼食を近所のラーメン屋に食べに行く。ここには「昔の醤油ラーメン」というメニューがあるのだが、オーダーすると店員が「はいむかし〜!」「むかし一丁〜!」と叫ぶので楽しい。昔一丁。過去がどんぶりに入って運ばれてくる。トッピングは土偶。
昼から仕事。相変わらずやる気なし。LINEで打ち合わせめいたこともする。文字での打ち合わせ、だいぶ慣れたけど会話の方がまだやっぱりおれは楽だ。
夕食は鮭の西京焼きとカボチャの煮たやつ、豚汁。全てワイフ作。なんだか秋っぽい献立。飯を食いながら「見えない目撃者」を見る。評判通り面白い。吉岡里帆が主演だけどアイドルっぽい撮り方を絶対にしないぞ、という意思を感じる。やはり東映が昔のタイプの三角マークを出してくる時は本気である。なるほどこれが昔一丁……。
9/9の日記
朝からリングフィットアドベンチャー。現在ステージ10。このゲームには四天王みたいな敵(以前は味方だったけど)が出てくるのだが、他の3人はアッシリーナ、ジョー・ワン、フッキンリーと体の部位からとった名前が付いているのに、最後の1人だけ「オババ」なのはいいんだろうか。オババだけおざなりすぎないか。
そのあとは少し仕事をしながら本を読んだりする。引き続き江川紹子のオウム本。読みながら、「このところ考えている『複雑で理不尽でつまらない状況にいかに耐えるか』って、要は『終わりなき日常を生きろ』なのでは……?」と思い、宮台真司の本も買う。まさか2021年になって、オウムの本を色々買うことになるとは思わなかった。
午後からは所用で病院。混んでいて思ったより時間がかかる。戻ってきて昼食(大戸屋の生姜焼き定食)を食べて、仕事を再開したらもう16時。急いでやろうとするものの、相変わらずやる気が出ず、ついダラダラとやってしまう。大変良くない。
夕食はワイフが作った焼き鳥と炊き込みご飯、およびキャベツ、きゅうりに塩を振ったものなど。焼き鳥はタレに若干量のすりおろしにんにくを入れるのがコツなのだそうで、たしかに美味しい。タレがあまったので厚揚げか何かにつけて焼いても美味しそう。しかし窓から羽蟻が大量に入ってきて閉口する。地元でも秋口になると羽蟻が大量発生する日があり、そういう時はもうテーブルが羽蟻で埋まるくらいになってしまっていたが、よもや今住んでいる家の近くでもそういうことがあるとは思わなかった。気持ちのいい涼しさだったので窓を開けていたかったけど、仕方がないのでエアコンに切り替え、コロコロを持って羽蟻を追い回す。ネバネバした紙を使って自分たちを貼り付けて殺そうとするなんて、羽蟻からすればほとんど『進撃の巨人』の巨人のような行動に見えているのではないかと思う。
その後、飯を食いながら映画『刑務所の中』を改めて見る。そういえばこの映画、受刑者の中に松重豊がいたのだった。松重豊は雑居房の面々が飯を食う際にお誕生日席に座っており、彼の食べっぷりだけが正面から撮られる。松重豊が演じている受刑者は早食いが得意で、同じ房の受刑者から「早いなあ」と感心される。確かにそれも納得の食べっぷりである。もとより食事が異常にうまそうに撮れている映画ではあるのだが、それが松重豊の食べ方でより強烈に印象づけられているのではないか。『孤独のグルメ』の井之頭五郎役に松重豊をキャスティングした人物は、おそらく『刑務所の中』を念頭に置いていたのだろう。キモくなく純粋にうまそうに飯をバクバク食べるというのは、中年男性にとっては相当な美点である。松重豊という人の稀有な才能に改めて感じ入る。あと改めて見ると、この映画に出てくるガンマニアの皆さんの言動は相当リアルだった。おれもいきなりリボルバーを渡されたら、とりあえずシリンダーをスイングアウトさせてバレルの中を見ちゃうと思う。
『孤独のグルメ』のことを思い出したので、寝る前に久住昌之のエッセイ『食い意地クン』をちょっとだけ読む。この人の書いた本の中で一番好きかもしれない。とにかく色々な食い物について「こういうシチュエーションでこうやって食うのがおれは好き」ということが書いてあるだけの本なのだけど、異常に納得がいく。しかし久住さんの関西人嫌いはけっこう筋金入りで、タモリの名古屋いじり並みだと思うのだけど、あまり話題にならないのはなぜなのだろうか。