Everything's Gone Green

感想などです

2/26に見た映画

このエントリはトリプルX;再起動とマン・ダウンのネタバレを含みます! 注意してください!!

 

トリプルX:再起動

 トリプルX ネクストレベルで「ザンダー? アイツ死んだよ?」って言われてしまったヴィン・ディーゼルことザンダー・ケイジさんは実は生きていた! 今度の敵はドニーさんと女スパイとトニー・ジャーと、あとなんか力持ちっぽい大柄な人だ! だからザンダーさんも仲間を集めた! 仲間は女スナイパーとパリピキチガイのスタントマンだ! 自家用大型輸送機を乗り回して南国とかで戦うぜ! という映画。

 

 例によってドゥンドゥン鳴り響く音楽にのっていろいろエクストリームな種目にザンダーさんが挑戦し、世界は救われるのだが、この映画で衝撃的なのが「製作陣がトリプルX ネクストレベルのことを忘れていなかった」という点である。トリプルX ネクストレベルは初代トリプルXの続編として製作され、主演は元N,W,A、現俳優のアイス・キューブ。盗難車を乗り回した黒人たちがアメリカの国会議事堂を包囲する名場面は涙なしでは見られない、人種問題を逆手にとった快作なのだけど、日本ではDVDスルーだった映画だ。

 

 今回の主演がヴィン・ディーゼルだっていうから、ネクストレベルの二代目トリプルXであるダリアス・ストーンことアイス・キューブはなかったことになっちゃったのかな〜〜〜〜と思ってたんだけど、なんと! めちゃくちゃいいタイミングで! ストーンが出てくるんですよ! 「再起動」で! グレネードランチャー片手に! 正直前半戦は見ててかったるいし映画館でちょっと寝ちゃったんだけど、このダリアス・ストーン登場シーンだけでおれは全てを許しましたね。トリプルXシリーズを見続けていて(今作を入れても3本しかないけど)よかった……。

 

 しかしそれにしてもトリプルXの仲間増えすぎというか、「お前もお前もお前もトリプルX!」ってそんなガバガバな認定基準でいいのか、プリパラにおける「アイドル」くらいのユルさになってないか、とは思いました、さすがに。これじゃあお前ワイスピと見分けがつかねえよ、と思ったんだけど、これアレか、ワイスピのシリーズ終了後にはこっちで稼ぐつもりかヴィン・ディーゼル。さすがですね。

 

 あとメガネ着用でクソ早口のオタク女子(007でいうQの役)で出てきたニーナ・ドブレフが死ぬほどかわいかったです。以上。

 

マン・ダウン

 アフガニスタンからの帰還兵であるシャイア・ラブーフが家に帰ってきたらなんかアメリカ全土が焦土と化しててなんで? 息子と嫁はどこ行った? って右往左往すると同時に、彼がアフガンでなにを見たのかが徐々に明らかになるという映画。

 

 あらすじを読んだだけで「ははあ、なるほど、兵隊のPTSDを扱った映画なのね」と大体予想はつくんだけど、そのネタが割れてからの「で結局この映画どこに決着するの……?」という、観客の揺さぶり方がうまかった。髭面のシャイア・ラブーフが完全に錯乱して大暴れしつつも、基本的には帰還兵問題のアレなところを延々見せられる映画。やっぱ戦争よくないですね、マジで。