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Everything's Gone Green

感想などです

2/18に見た映画

愚行録

 いわゆるイヤミス(っていうらしいっすね、最近は)的な映画なんだけど、突出して後味が悪くて楽しくなってしまった。とにかく撮影が抜群にうまくて、冒頭のバスのくだりとかは唸ってしまった。主人公である取材者が関係者に色々聞いていくことで平和な家族が皆殺しにされた事件の真相が明らかになっていく……という、「凶悪」とかと似通った作りの映画ではあるんだけど、その関係者の話というのがほとんどはてな匿名ダイアリーに書いてあるような、瑣末なんだけど人間関係のエグみに満ちた内容のものばかりで、見ていて大変楽しい。ほとんど増田殺人事件である。加えて「不注意で自分の名刺の名刺の上に酒のグラスを置かれてしまう」「これから話す人間が部下に対してけっこうねちっこく叱責をしている現場を見てしまう」といった小粒だけど気になる細かくイヤなシーンの入れ込み方がすごくよくて、ああ、いやだなあ、これは本当にいやだなあ、とニコニコしながら見てしまった。

 

 あと、満島ひかりはすごいですね。劇中の満島ひかりの喋り方が全部句読点の打ち方がおかしいというか、息継ぎのタイミングがすごく変で、ぱっと見普通なのに完全に頭のネジが外れている人っぽい話し方になっててほんとすっげえなと思いました。

 

ナイスガイズ!

 監督シェーン・ブラック、製作ジョエル・シルバーということで、まあこの時点で一定以上は面白いでしょ、という映画。最近は「おれはおっさん2人がイチャイチャしながら巨悪と戦う映画とかが好きなんだよ!」と言ってもキモがられないからいいんですけど、おっさん2人がイチャイチャしながら巨悪と戦う映画です。とにかく「人が死んだり痛い目にあうシーンを面白く演出してやろう」という意図がビリビリ感じられて愉快。あと1977年って時代設定とそこからくる物語上の展開も絶妙に上手い。

 

 本作でのラッセル・クロウなんだけど、とにかく腕っ節でトラブルを解決する何でも屋みたいな役で、これがなんというか、『あしたのジョー』のゴロマキ権藤と野生のヒグマの合体超人みたいなタフさ&体格で、異常にパンチ力のある森のクマさんという感じ。それがヒョロヒョロで口だけは達者なライアン・ゴズリングとコンビを組んでドタバタするんだから楽しいったらない。ライアン・ゴズリング演じるダメ探偵の娘役のアンガーリー・ライスちゃんもめちゃくちゃキュートではありますが、とにかくおっさん2人がワチャワチャしてる絵面の方がキュートさでは上だったかな……という感じ。面白かったです。

 

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ヒグマ。

 

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ゴロマキ権藤。

 

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そしてジャクソン・ヒーリー(ラッセル・クロウ)。

 

似てると思うんですけどね。