Everything's Gone Green

感想などです

1/9に見た映画

ドラゴン×マッハ!

フタをあけてみるまでこの映画が『SPL2』だってことがわからなかった映画。まあこれをSPL2だと知らずにボンヤリ見たのはおれくらいのものだろう。ワハハ。

とにかく殴り合いのシーンは全編ベストバウトな勢い。ガチンコのハイスピードな殴り合いの映画なんだけど、その上ベタベタな難病ものでもあり火傷しそうなほど熱いバディものでもあるという、漢のお子様ランチみたいな映画でした(無論女子が見ても面白いです)。

しかしあの獄長、すごかったですね。極端なツーブロックでビシッとスーツを着こなし、ウー・ジンの打撃とトニー・ジャームエタイを捌いて捌いて捌きまくる。実写映画なのにひとりだけSNKの格ゲーみたいな別格の存在感でありました。その上エンドロールで流れるテーマ曲の歌詞がドン引きするほど熱量がある。必見。

 

あと、おれはようやく気がついたんだけど、『SPL』ってタイトルはアレですか、『殺破狼』の頭文字をとったタイトルなんですか。知らなかった。

 

ホワイトバレット

アジア最強クラスのフィルムメーカーの一人(だとおれが勝手に思っている)ジョニー・トーの新作。

基本病院の中での駆け引きがメインなんで印象としてはどうしても地味なんだけど、銃撃戦はさすがのトリッキーさ。「もしもジョニー・トーがOK GoのPVを撮ったら」というようなアイデア満載のシーンでありました。あそこだけ500円くらいで見せてくれねえかなあ。

あとジョニー・トー作品にしては画面の色が妙にパキパキで近代的な病院の表現としてはピシッと馴染んでいたんですけども、なんかいつもと違うカメラとか使ってるんでしょうか。知りたい。

しかしトーさんはもう「エグザイル 〜絆〜」みたいな「努力! 友情! 銃撃戦!」みたいな映画は飽きちゃって、なんだかやるせないノワールの方に興味が行っちゃったんですかね。ちと残念。